「アダルトな女たち」
8月1日~5日 赤坂レッドシアターにて上演 企画・脚本・演出=江頭美智留 出演=セクシー寄席 他 *日替わりゲスト出演男性 8月1日(水) 中村優一 8月2日(木) 清水順二(30-Delux) 8月3日(金) 三上真史 8月4日(土) 河合龍之介 *昼夜公演とも出演 8月5日(日) 黒田アーサー*昼夜公演とも出演 各種プレイガイド及びWAHAHA本舗にて発売中 「アダルトな女たち」チラシ表 拡大はこちら 「アダルトな女たち」チラシ裏 拡大はこちら WAHAHA本舗 公式サイト セクシー寄席 オカンへの手紙風 日替わりブログ セクシー寄席 愛の劇場 DHE株式会社 (旧デジタルハリウッド・エンタテインメント) カテゴリ
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見えない事が普通だった。 小学生の時の私の視力は左右0.3しかなく、黒板の字や周りの風景 はたまた自分を取り巻く様々な状況ですらぼんやりとしか見えていなかった為 私自身がぼんやりとした子供であり、起きていても寝ている様に扱われ 実に存在感の薄い幼少時代であった。 しかしそれは今も尚引きずっており、この先のワハハ本舗劇団員生命の危機に 常にさらされている状態なのである。 こんな危機的状態なのにもかかわらずのんびりしているのは、根拠はないが どうにか上手く行くのではという思い込みと、周りが見えていないからこそ 迷わず進めるまっすぐな感じが功をそうしているのではないかと思っているのである。 もしもうっかり冷静に現状をクッキリ見てしまったら、これから一体私はどうしたらいいのか 路頭に迷い、何も出来ない迷える子羊ちゃんになってしまうのではという恐れから 出来れば木を見て森も見たいという今である。 しかしながら本当の所は、しっかりと見えてしまった時の衝撃の大きさに耐える事が はたして出来るのかという疑問に答えが出ない事が問題なのである。 小学5年生か4年生くらいに私はメガネになった。 先生は「メガネ美人ね」と言ってくれたが、当人はメガネとか博士とかガリ勉とか 何の輝きもないじみぃ~なニックネームをつけられるのではとヒヤヒヤである。 ここは授業中にしかかけず、高木美保気取りでやりすごそうではないか。 その時代に高木美保、まだデビューしてないけど。 そのうち、やぶにらみをせずに見える事のスムーズさが勝ち 私はメガネをしたまま休み時間を過ごす事にした。 仲のいいエミコがやってきた。 私の目が1.5倍大きくなった。 エミコの顔は実に毛だらけだったのである。 眉毛はボーボーで、目じりの下あたりには産毛がサワサワ生えているし ヒゲもしっかりとあるではないか。 エミコってこんな顔やったんか。 エミコはそんな私の小さな衝撃には気づかずに、大きく良く動く口を動かし よく喋っていた。 大人になって。 温泉なんかに行くと女の人の裸をコンタクトありで、つまりはクッキリと見てしまう。 自分の裸は裸眼で風呂に入る為あまり見えていないので 陰毛が生えた事にさえしばらく気が付かなかった。 一緒に風呂に入っていたお父さんに 「タワシだタワシだ!タワシがついている!」 と言われても何の事か分からず、そのうちご近所中に言いふらし始めた時に ようやく事の重大さに気が付き、お父さんの事が嫌いになりはじめるのだが これはまた別のお話し。 温泉に入ってぼんやりしているといろんな裸が私の目の前を通り過ぎる。 ビヨンと垂れ下がったおっぱいのおばあちゃん、細い人、太い人、ツルツルの子供・・・ そこへスレンダーボディーできれいな人が歩いてきた。 おぉ、いい女ではないか。 しかし次の瞬間、エミコを初めてメガネで見た時と同じ衝撃が走った。 陰毛が前に前にと飛び出しているではないか。 しかもものすごい量である。 ひとたび迷い込んだら二度と出て来れないぞ、あれは。 だけど見た目とのギャップがあって、さぞかし男は興奮するに違いないなどといった 空想で、イカンイカン、ちょいとのぼせてきてしまったのであった。 見える事はいい事なりか?!
by onnatachi
| 2007-06-23 18:05
| 矢原加奈子
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